SCOPE

SCOPE コマンドは以下を表示します。

• ターゲットプログラムのすべての関数のアドレス範囲（モジュール名および関数名が入力されていない場合）
• プログラムモジュールのすべての関数のアドレス範囲（モジュール名のみが指定されている場合）
• 1 つの関数のアドレス範囲（モジュール名および関数名が指定されている場合）

プログラムとデバッグ情報がロードされると、µVision4 デバッガはアドレス割り当てと関連付けられたシンボル情報の内部テーブルを作成します。このテーブルから、非修飾シンボルを自動的に選択することができます。

例

以下の例で、インデント行は各モジュールのソースプログラムのレイアウトを反映しています。

>scope \measure\main                  /* show scope range of main()      */
MAIN RANGE: 0xFF01EF-0xFF03B6
>
>scope \measure                       /* show scope for module 'measure' */
MEASURE
  {CvtB} RANGE: 0xFF03B7-0xFF07E5     /* µVision4 dummy scope block      */
  {CvtB} RANGE: 0xFF000B-0xFF000D
  SAVE_CURRENT_MEASUREMENTS RANGE: 0xFF000E-0xFF0069
  TIMER0 RANGE: 0xFF006A-0xFF0135
  _READ_INDEX RANGE: 0xFF0136-0xFF01BF
  CLEAR_RECORDS RANGE: 0xFF01C0-0xFF01EE
  MAIN RANGE: 0xFF01EF-0xFF03B6
>
>scope                                /* show all scope ranges           */
MEASURE
  {CvtB} RANGE: 0xFF03B7-0xFF07E5
  {CvtB} RANGE: 0xFF000B-0xFF000D
  SAVE_CURRENT_MEASUREMENTS RANGE: 0xFF000E-0xFF0069
  TIMER0 RANGE: 0xFF006A-0xFF0135
  _READ_INDEX RANGE: 0xFF0136-0xFF01BF
  CLEAR_RECORDS RANGE: 0xFF01C0-0xFF01EE
  MAIN RANGE: 0xFF01EF-0xFF03B6
MCOMMAND
  {CvtB} RANGE: 0xFF09A6-0xFF0A23
  MEASURE_DISPLAY RANGE: 0xFF07E7-0xFF084A
  _SET_TIME RANGE: 0xFF084B-0xFF08CA
  _SET_INTERVAL RANGE: 0xFF08CB-0xFF09A5
GETLINE
  _GETLINE RANGE: 0xFF0A24-0xFF0A87
?C_FPADD
?C_FPMUL
?C_FPDIV
?C_FPCMP
...

注

• {CvtB} という名前のブロックは、デバッグ情報が不十分な場合に µVision4 により作成されます。デバッグ情報のないライブラリモジュールとアセンブリ言語モジュール、および名前が有効でもスコープ範囲のないブロックには、通常これが作成されます。