デバッグ関数

この章では、µVision4 の高機能なデバッグ関数について説明します。デバッグ関数を使用すると、次の操作を行うことができます。

• µVision4 デバッガの機能を拡張します。
• 外部割り込みを生成します。
• メモリの内容をファイルにログします。
• アナログ入力値を定期的に更新します。
• シリアルデータをオンチップシリアルポートに入力します。

µVision4 のデバッグ関数では、C プログラミング言語のサブセットを使用します。基本的な機能と制約は次のとおりです。

• フロー制御ステートメント if、else、while、do、switch、case、break、continue、goto は、デバッグ関数で使用できます。これらすべてのステートメントは、ANSI C と同じように、µVision4 のデバッグ関数で動作します。
• ローカルスカラ変数は、ANSI C の宣言と同じように、デバッグ関数で宣言されます。
• 配列はデバッグ関数では使用できません。

詳細については、以下を参照して下さい。

• 「関数の作成」では、内部デバッグ関数エディタと、それをデバッグ処理に含める方法について説明します。
• 「関数の呼び出し」では、デバッグ関数の呼び出し方法について説明します。
• 「定義済み関数」では、すぐに使用できるデバッグ関数について説明します。
• 「シグナル関数」では、シリアル I/O、アナログ I/O、ポート通信、およびその他の外部反復イベントのシミュレートおよびテストを行う方法について説明します。シグナル関数を管理するための例、制限、および命令についても説明します。
• 「µVision4 と C の相違点」では、µVision4 デバッグ関数と ANSI C の構文およびセマンティクスの違いについて説明します。

注

• µVision4 のデバッグ関数とターゲットプログラムの関数を混同しないで下さい。µVision4 デバッグ関数は、ユーザのアプリケーションのデバッグに役立ちます。デバッグ関数は、関数エディタを使用して作成するか、µVision4 のコマンドラインに入力します。