I²C シミュレーション

ソフトウェアのテストを効率的に行うには、ビットレベルでの I²C バスの動作をシミュレートするだけでは不十分です。I²C バス通信もシミュレートできる必要があります。

µVision4 には、以下の機能があります。

• I²C バスアクティビティおよびデータ通信を確認するための I²C バスダイアログページ。
• I²C バスに対するデータの確認および入力に使用できる仮想シミュレーションレジスタ（VTREG）。
• マイクロコントローラに接続された I²C デバイスをシミュレートするために作成できるデバッグ関数。この方法では、バス通信の一部分だけではなく、アプリケーション全体をシミュレートできます。

I²C バスのダイアログ

µVision4 は、I²C インタフェースのステータス情報を出力し、I²C 通信をリストするダイアログページを提供します（CAN 通信ページに似ています。AN147 を参照して下さい）。

［I²C ハードウェア］（I²C Hardware）タブでは、ハードウェアレジスタを介した I²C 設定の確認と変更、および現在の I²C インタフェースステータスの表示を行うことができます。

［I²C 通信］（I²C Communication）タブでは、I²C バス上のデータ通信を確認し、メッセージジェネレータを使用して I²C バスにデータを直接入力できます。

• ［モード］（Mode）：I²C データフレームのモード（マスタまたはスレーブ）を示します。
• ［アドレス］（Address）：I²C データフレームの I²C バスアドレスです。
• ［方向］（Direction）：I²C データフレームの送信（Transmit）または受信（Receive）を示します。
• ［データ］（Data）：I²C データフレームのコンテンツです。

注：

• ドット（.）は肯定応答ビットを意味します。
• 感嘆符（!）は、非肯定応答を示します。