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仮想シミュレーションレジスタ(VTREG)

µVision4 デバッガは、デバッガコマンドラインレベルまたはデバッグ関数とシグナル関数内で CAN 通信を確認するために使用できる仮想シミュレーションレジスタ(VTREG)を実装しています。以下のレジスタが実装されています。

VTREG 説明
CANxID 現在転送されているメッセージの 11 ビットまたは 29 ビットの識別子です。ID サイズは、CAN0IN または CAN0OUT VTREG の値で指定されます。短い 11 ビット識別子の場合、この VTREG の 11 LSB ビットだけが使用されます。
CANxL CAN メッセージのデータ長。CAN0L の有効な値は 0...8 です。
CANxBO ...CANxB7 CAN メッセージのデータバイト。現在のオブジェクトの個々のメッセージバイトにアクセスするために 8 データバイトが実装されています。
CANxIN 受信メッセージをシミュレートするためにユーザによって設定されるか、デバッグ関数内で設定されます。以下の値を使用できます。
  • CANxIN = 1:11 ビット識別子を使用して現在のメッセージを受信します。
  • CANxIN = 2:29 ビット識別子を使用して現在のメッセージを受信します。
  • CANxIN = 3:一致する 11 ビット識別子があるリモートフレームをアプリケーションプログラムに要求します。
  • CANxIN = 4:一致する 29 ビット識別子があるリモートフレームをアプリケーションプログラムに要求します。
  • CANxIN = 0xFF:CAN コントローラの BUSOFF モードをシミュレートします。メッセージが µVision4 シミュレータによって処理されると、CANxIN はシミュレータによって 0 に設定されます。
CANxOUT アプリケーションプログラムによってメッセージを転送するとき、シミュレータによって設定されます。以下の値を使用できます。
  • CANxOUT = 1:11 ビット識別子を使用して現在のメッセージを送信します。
  • CANxOUT = 2:29 ビット識別子を使用して現在のメッセージを送信します。
  • CANxOUT = 3:一致する 11 ビット識別子のあるリモートフレームをユーザまたはデバッグ関数に要求します。
  • CANxOUT = 4:一致する 29 ビット識別子のあるリモートフレームをユーザまたはデバッグ関数に要求します。
CANxTIMING シミュレートされた通信タイミングを µVision4 内で制御するパフォーマンス係数を設定できます。このパフォーマンス係数により、ビジーな CAN ネットワークがシミュレートされます。パフォーマンス係数が 0 の場合、無限の通信速度の CAN ネットワークがシミュレートされます。係数が 1 の場合、現在選択されている通信速度で CAN メッセージがリアルタイム転送されます。係数が 2 の場合、50% の通信速度と同等のパフォーマンスがシミュレートされます。CANxTIMING は、0 .. 1000 の浮動小数点数です。

VTREG の命名規則における CANx は、デバイスによって異なります。複数の CAN 識別子を提供するデバイスでは、VTREG 名に CAN0 または CAN1 の接頭辞が付けられます。コマンド DIR VTREG を使用して、選択した CAN デバイスの仮想シミュレーションレジスタ名を確認できます。

仮想シミュレーションレジスタ(VTREG)をデバッグ関数と一緒に使用すると、以下のためのスクリプトを生成できます。

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